Windowsログインのパスワードを解除したい
今回ご相談のお客様は年配の男性、お持ち頂いたパソコンはまだ新品に近いWindows Vistaのノートパソコンです。Windows Vista の場合、パスワードリセットディスクを作っておけば、パスワードを一旦消去できるのですが・・
(作ってるなら相談の必要ないですね^^;)
あとは、何とかパスワードを調べてログインし、Windowsの中で解除するしかありません。
パソコンの状況などをたずねてみました。
少しの沈黙の後、少しずつ話し始められました。
「実は・・・、1ヶ月ほど前に亡くなった息子が使っていたものなんです・・」
意外な言葉に、差し挟む言葉が見つからないまま、黙って耳を傾けました。
その息子さん、あちこち転々とされていた方らしく、1〜2か月連絡を取っていない間に、沖縄で一人亡くなられていたそうです。
今回持ってこられたパソコンは、その部屋にあったノートパソコンだったそうで、他のご家族は「処分してしまおう」と言われたそうですが、親父さんとしては、パソコンの中に何か、息子さんの生活の一部が残されているかもしれないと、パソコン購入店やメーカーなどに相談されたそうです。
しかし、どこの店も「Windows のログインパスワードが分からないとどうしようもない」とのことで請け合ってくれなかったそうです。
Winowsに限らず、セキュリティーは年々厳しくなっているので、パスワードが簡単に解明できるわけもありません。しかも、最新のWindows Vistaですから・・。
でも事情が事情だけに、何とかしてあげたいという気持ちでいっぱいになりました。
心あたりのパスワードを聞いてみましたが、むろん思い当たるものは全て試したとのことでした。
でも、よくよく画面を見ると、パスワードヒントの欄に「musume」の文字。
「パスワードのヒントに musume とあります。娘さんがいらっしゃるんですか?」
「はい、二人」
「きっと、娘さんの名前か誕生日をパスワードにされていると思います。」
二人の娘さんの名前や誕生日を訊き、格闘する事数時間・・・。
誕生日の日にちだけを二人分続けた「1223」でなんとログイン成功!
(長女の方は「昭和○年○月12日」生まれ、次女の方は「平成○年○月23日」生まれ)
分かってしまえば何でもない事ですが、そこにたどり着くまでには気力と執念が必要でした。
息子さんが亡くなられてからログインする事もなかったWindows Vista。数ヶ月ぶりのログインです。
何やら重たい気持ちですが、まずはメールを開いてみました。
受信メールは、フォルダを作ってきちんと整理されていて、「受信トレイ」の整理されていないものは1通もありません。
「削除済みメール」もきれいに削除されています。
インターネットに接続してみると、200通余りのメールが一気に入ってきました。
ショッピングサイトの広告メールばかり、毎日4〜5通届いています。新たに受信した最初のメールは、5月7日。
ということは、少なくとも前日の5月6日に息子さんはメールを確認され、元気だったという事になります。
その他、メールを送信したり、写真を保存したり、文章を作った形跡などは何もなく、息子さんの面影になるようなものが特にありません。
唯一、少し分かるのが「オンラインゲーム麻雀の牌譜」。
○月○日○時○分、本人が何をつもって、何を捨てたか、どこで悩んだか、本人の行動した通りに再現できます。
少し、切ないです。
【解決方法】
出来るだけ親身に話を聞く。後は気力と執念。



突然このように言われたので、「何かのウィルスにやられたか?」まず思ってしまいました。
